性格の異なる３つの周波数（しつこい汚れに適した25ｋHz、細かい部分に回り込む45ｋHz、ダメージの少ないきめ細かな洗浄が行える100ｋHz）の超音波を順次繰り返し発振することで、定在波による洗浄ムラを防ぐとともに、ワーク、洗浄槽へのダメージ（エロージョン）を軽減します。
●汚れの状態やワークの種類、必要な洗浄精度
　 などの条件にあわせて、３つの周波数の発振時
　 間をそれぞれ任意に設定できるため（任意の１
　 周波：28ｋHz、45ｋHz、100ｋHz単独での洗浄も
　 可能）ダメージをおさえた効率の良い洗浄管理
　 が行えます。
●単一振動子で３つの周波数を発振することがで
　 きるため、同一条件下での実験・研究にも適し
　 ています。
●簡単な操作で洗浄プログラムの設定が行え、設
　 定値は電源遮断後も常にプログラムメモリとし
　 て保持されます。

●４つの発振モードにより多彩な洗浄を可能

１・近接２周波切替発振モード（ダイナショック方式）
　　・周波数切替による定在波位置の移動で洗浄ムラを解消します。
　　・キャビテーション発生位置が変化するためワークへのダメージを軽減します。
　　・ポンピング効果により、細管内部やスルーホール基板の洗浄に適しています。
　　・周波数切替時の衝撃音圧を利用し効果的な洗浄をします。

２・FM発振モード
　　・周波数変調による定在波位置の移動で洗浄ムラを解消します。
　　・キャビテーション発生位置が変化するためワークへのダメージを軽減します。

３・単周波発振モード
　　・強力なキャビテーションにより頑固な汚れに適します。

４・パルス発振モード
　　・断続的発振により脱気を促進させ、超音波の減衰を少なくし強力洗浄に有効です。

●安定した発振制御方式により最適洗浄を実現
　　・独自の発振制御方式；P.L.L周波数追尾方式および定電力制御方式により、液深・液温・液種・減圧状態等
　　 の負荷変動に対して、常に安定した電力を供給し最適周波数にて発振します。

●メンテナンスが容易
　　・同一仕様振動子ユニットの交換時、発振器の調整が不要で、メンテナンスが容易です。